意味がわかると怖い話

       

 

          #1.サプライズ

 

A子、B子、C子の仲良し3人組はとあるレストランでご飯を食べていた。

 

他愛もない話であっという間に時間は過ぎ、

そろそろ帰ろうか、

という頃にフッと店内の電気が暗くなった。

 

ゴスペル調の音楽が流れ始める。

 

 

そう、この日はC子の誕生日だったのだ。

 

A子とB子は事前に店にお願いし、

サプライズを仕込んでいた。

 

テーブルにはロウソク付きのケーキが運ばれる。

 

「誕生日おめでとうC子!これは私たちからのプレゼント。これからもよろしくね!」

 

A子は入浴剤の詰め合わせが入ったギフトボックスをC子に渡した。

 

状況を察した周りのテーブルからも、祝福の拍手が聞こえる。

 

「愛されてるね~C子(笑)」とB子が茶化した。

 

C子はありがとう、と言いながらも、 どこか悲しい顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

↓解説↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

C子はサプライズとかそういうノリが苦手だったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

         #2.歌をうたう女

 

その女は、歌が上手だった。

 

会社の同僚たちとカラオケに行くたび、

皆が「うまい、うまい」とその歌声を褒めた。

 

 

女はだんだん自信がついてきた。

 

「私は歌が上手いんだわ。

もっと色んな人に聞いてもらいたいわ。」と思い、

 

公園で、子供達に歌を披露することにした。

 

 

曲目は

ぞうさん

森のくまさん

さんぽ

大きなくりの木の下で

 

 

の4曲だ。

 

 

童謡を歌うのは初めてだったが、

とても満足に歌うことができた。

 

 

気を大きくして

次の日、再び公園に向かったが

昨日きていた子供たちは誰もいなかった。

 

次の日も、また次の日も公園に足を運んだが

とうとう、その公園に子供たちは来なくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

↓解説↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公園で歌をうたう人はちょっとこわいってなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         #3.遊園地

 

 

娘はつい最近ひらがなが読めるようになり、

ある日子供向け雑誌で見た遊園地に興味を持ち、

自分を連れて行くよう何度も催促するようになった。

 

見かねた父親が、娘の5歳の誕生日に遊園地に連れて行った。

 

 

「ようこそ 楽しんでね」という看板をくぐり

ジェットコースター、メリーゴーランド、コーヒーカップを巡った。

 

 

しかし、遊園地にいる間、娘は終始暗い顔をしていた。

 

最後まで暗い顔のままで、結局パレードを見ずに帰ってしまった。

 

 

 

 

 

 

↓解説↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遊園地は楽しませてくれるものと思っていたので

なんか「楽しんでね」って自分勝手だなぁと思った

考えすぎだとは、思うんだけどね